家具選びは生活のスタイルと部屋の使い方をはっきりすることです。
インテリアの中で、その空間を演出するシーンを思い浮かべて、各部屋のスタイルと家具を配置しましょう。
玄関
家族の「いってらっしゃい」や「おかえりなさい」の場所は街との接点になる空間。
また、お客様をお迎えする場所ですから、スッキリと片付いていることとお迎えする演出が必要です。
●玄関収納
下駄箱には既設のものと建物に組み込んだものとがあります。
既設の(玄関収納)下駄箱
大きさや高さも様々ですが家族構成収納品の数によってその大きさをきめます。
玄関は靴だけではなく、外部と内部を結ぶのに必要なものを収納するものと考えた玄関収納のほうがいいでしょう。
玄関収納に収納したいもの
●コート ●傘 ●ゴルフバック ●家庭菜園用用具等 ●靴
靴は季節により使用頻度が違ってまいります。
年間を通して使うもの |
ビジネス用シューズ・スニーカー |
暑い季節に使うもの |
サンダル |
寒い季節に使うもの |
ブーツ |
雨の日に使うもの |
長靴 |
取り出しやすいように、履く頻度によって場所を入れ替えるだけで、使いやすい収納になります。
和室
和室には、我々日本人が永年に渡り培ってきた生活様式があります。
晴れの日には人をお迎えする場所や、床を延べて寝室にゆったりと寛ぎの空間でもあります。そこに置かれる家具は生活のシーン応じて設えられます。
日本は本来家具のない生活でしたが、江戸時代に箪笥なんかの家具が普及しました。
●座るための家具
座卓・座椅子・座ブトンなど座ることを目的とした家具。
脇息は肘をかけて休息するもの。
●食事のための家具
和室の食卓として使用したり、来客時には接客用として使われます。
●飾るための家具
水盤や花を飾るため、床の間に置く花台がある。
●書くための家具
座位で書物を読んだり、文字を書いたりする文机。
●収納するための家具
和箪笥で婚礼家具ともいわれ、桐でつくられたものが多い。
茶箪笥は小ぶりのもので、茶器や食器類を収納するもの。
水屋は茶箪笥より大ぶりのもので、扉がガラス制のものが多い。
●着物を架ける家具
衝立のようなもので、衣桁といい衣桁盆なんかと組み合わせて使用する。
●化粧をするための家具
鏡台や鏡架があり、化粧箱と組み合わせて使用された。
リビング
家族の団欒に楽しい会話、自然にみんなが集まる部屋にふさわしい応接セットや、収納家具がより上質な空間を演出してくれます。
居間・リビングにはみんなが集まるので、いろいろなものが溢れて散らかってしまいそう。
そんな時は見せる収納と隠れる収納を、うまく利用されたら片付け上手になります。
●リビングボード
リビング家具の収納に欠かせないのがリビングボード。
見せるガラス棚の扉や、隠す収納でスッキリしたいものです。
●応接セット
ソファーの選び方は、リビングでどのように過ごすかで選び方が変わってきます。
大きなホームシアターでゆっくりすごす。
休日の日にのんびり寝そべって読書をするなど、生活のシーンを思い浮かべて、応接セット
を形や色彩を選ばれるといいでしょう。ポイントは「座って気持ちがいいか」が大切です。
●センターテーブル
応接セットと組み合わせて大きさや高さを選びます。
部屋の雰囲気に合わせて素材を選ぶようにします。
木製・金属製・アクリル製・ガラス製など様々な素材があります。
●テレビボード
最近の薄型テレビの大きさに合わせたテレビや、DVDオーディオセットやリモコンなどを 収納できるテレビボードが数多くつくられています。
●ソファーサイドテーブル
チョットしたものをソット置けるサイドテーブル。
好きな場所に置ける使い勝手のいい家具です。収納付きのものもあります。
ダイニング・キッチン
キッチンからダイニングへ運ばれる、暖かい手料理。愛情を込めた素朴な料理でもいい。
明るくゆとりのある家族の笑顔が揃うダイニングに、相応しい家具を揃えましょう。
●ダイニングテーブル
対面式のダイニングテーブルの大きさの目安は
人数 |
幅×奥行き |
2人 |
600×750〜900 |
4人 |
1200×750〜900 |
6人 |
1800×750〜900 |
上記の大きさが目安ですが、ダイニングの大きさも考慮して大きさを決めましょう。
ここで注意をしたいのは、椅子の座った後ろのスペースは、人が通れるようにしておきたいものです。大きめのダイニングセットを買ったら、通路が狭くて通りにくい、ゆったりくつろげないことにならないよう注意しましょう。
●サイドボード
ダイニングセットの近くにサイドボードやキャビネットなどがあると、なにかと便利です。
引き出し付きやコンセントの付いているタイプのものがあります。
●食器棚(キッチンボード)
日本の家庭の食器には和・洋・中華などそれぞれの料理にあわせた器があります。
また、朝・昼・夕の3食にティータイムなど、その生活シーンによって使われる器があります。
これらの器を「見せる収納」と「隠す収納」をうまく利用した食器棚を選ぶといいでしょう。
素材にも木製・プラスチック製があり色彩も数多く、デザインもヨーロッパ風から中国風と
様々な形があります。
また、地震のときに食器がこぼれないような工夫をしてある耐震ロックのものがあります。
寝室
リラックスするためと快適な睡眠を得る場所には、メインのベッドと大きなクローゼットがほしいですね。心地良い眠りをするには、光・音・香り・湿度・温度とともに、眠りに優しいベッドとマットレスが必要になります。
●ベッド
ベッドの大きさは概ね
シングルベッド |
1000×2000 |
セミダブルベッド |
1200×2000 |
ダブルベッド |
1500×2000 |
になります。寝室の大きさを考慮して選んでください。
マットも柔らか・普通・固めの組み合わせで、自分にあったマットを選びましょう。
●ベッドサイドテーブル
散らかりがちなベッドの周りを整理整頓するには、ベッドサイドテーブルが適しています。
小物を入れたりサイドテーブルにスタンド照明を組み合わせれば、寝室の暮らしが豊かに
なります。
●書斎机
寝室に隣接して小さな書斎を設けるのはどうでしょう。
書斎は、読書にパソコンの操作にゆったりとした時間を過ごすのに快適な場所です。
机の大きさは1000×700ぐらいのものが良いでしょう。
●クローゼット
衣類の収納の適切な環境は・・・
1 換気通風が良いこと
2 湿気が少ないこと
3 虫が付かないこと
4 埃がつかないこと
5 臭いが付かないこと
6 直接日光があたらないこと
7 高温にならないこと
様々な環境に対して気配りをする。
最近は寝室に隣接してウォーキングクローゼットを設置することが多くなってきています。 |