どのような企業・団体もたとえ微量でも排水やばい煙、騒音、振動、悪臭、ごみの廃棄などで環境にまったく影響を与えないということはありません。これらを最小限にすると同時に積極的に環境保全に取り組むための組織運営を「環境マネジメントシステム」といい、ISO14000シリーズとはこの国際規格のことです。
日本では日本適合性認定協会(東京都品川区)が制度の代表を務め、同協会が認定した会社や財団法人、社団法人が審査や認証の業務にあたっています。
その目的は事業活動で、もたらされた「オゾン層破壊」「地球温暖化」「酸性雨」「大量廃棄」などに代表される地球環境問題に対して、企業が自主的に環境の負荷を少なくすると共に環境保全に貢献するシステムを作り、企業活動に取り入れ、さらにそのシステムが顧客にも見えるような形にして、地球環境を保全していこうというものです。
つまり、企業の活動、製品またはサービスによる環境負荷(重要な環境影響)や環境リスクを少なくし、発生を予防するための行動を継続的に改善していくことです。
【国際的に認知される規格】
ISOとは国際標準化機構(International Organaization for Standardization)の略語で、本部はジュネーブにあり、ヨーロッパを主体として進められてきた国際規格です。現在では加盟国(100ヶ国以上)が集まり、研究、討議し加盟国の合意のもとに制定され、国際的にも認知されています。 |